山沢損

山沢損(さんたくそん)は、易経・六十四卦の第41番目の卦です。
「損して得を取る」「奉仕」「節約」などを象徴する卦ですが、私は単純に、
「あとで得をしたいから、今は損をしておこう」
という意味ではないと思っています。

私は誰かにお願いをしたり、交渉をしたりする時、できるだけお相手の方に多く「利」があるように考えます。
イメージとしては、
お相手が6、私が4。
それくらいが、ちょうどいい。

そもそも交渉事というのは、お相手があって初めて成り立つものです。
自分の利益ばかりを考えていては、なかなかお相手の心も動きません。

「私はこれだけ欲しい」 「私はこれだけ得をしたい」
そればかりでは、良いご縁も長くは続かないように思います。

では、自分が我慢すればいいのかというと、それも少し違います。

大切なのは、結局のところ、お相手のことをどれだけ思いやれるか。
そしてもう一つ。

自分が譲った2の差を、いちいち「損した」と数えないこと。

相手に少し多く喜んでもらえたなら、それでいい。

不思議なもので、そんな関係の方が長く続き、巡り巡って自分にも良いものが返ってくるように思います。
(すべての相手に当てはまるわけではないですが)

それが私なりの「山沢損」なのかもしれません。