実はこれ、とても多いお悩みです。
会社やご近所、お友達同士など、旅行のお土産やお裾分けで、
頂いた瞬間に
「ありがとう」よりも先に
「お返しどうしよう…」
と頭をよぎってしまう方も少なくありません。
健康上の理由で甘い物を控えていたり、
そもそも物のやり取りが苦手だったりすると、
その気持ちはなおさら強くなります。
そんな時、まず思い出してほしいのは、
その品物の奥にある“気持ち”です。
多くの場合、相手は
「お返しをもらうため」に渡しているわけではありません。
あなたとの関係を良好にしたくて、
物を介してコミュニケーションを取っているだけなのです。
だから、頂いたその瞬間から
プレッシャーに感じる必要はありません。
まずは
「私のことを思って用意してくれたんだな」
と、受け止めてみてください。
ここで一度、整理してみましょう。
・相手はお返しを目的にしていないことが多い
・頂き物は、気遣いや好意の代わりである
・すぐにお返しをしなくても失礼にはならない
「どうせ皆に配っているだけやん」
と感じることもあるかもしれません。
そんな時は、
その輪の中に入れてもらえた、
ご縁がつながっている証、
そう捉えてみるのも一つです。
一方で、どうしても負担に感じる場合や、
健康上の理由がある場合は、
無理をする必要はありません。
「わあ〜お気遣いありがとうございます。とても嬉しいです。
でも◯◯の理由で控えているので、
このように、柔らかく伝えるだけで十分です。
以前、樹木希林さんがトーク番組で
「私はいらない物はいらないとはっきり言うの」
と仰っていましたね。
これは少し極端な例ではありますが、
最初から「頂かない人」として線を引く、
大切なのは、
頂いて悩み続けることが苦しいのか、
頂かないキャラを通す方が楽なのか、
ご自身にとってどちらが楽か、という視点です。
どちらもキツいと感じるのであれば、
受け取り方そのものを少し変えてみてください。
お返しは、何かの折に出来れば十分ですし、
返さなかったことで
「こういうやり取りを好まれない方なのかもしれない」
と相手が感じてくれれば、
それで関係性が自然に調整されることもあります。
人との距離感や、
善意の受け取り方は、
性格だけでなく、これまでの経験や環境とも深く関係しています。
「こんなことで悩む自分は小さいのかな」
そう感じる必要はありません。
もし人間関係のモヤモヤを感じておられたら、
どうぞ安心してお話にいらしてください。
じっくり、お聞きします。
