子どもはもう大人なのに、
ずっと家にいる。
働いていない。
外に出ようとしない。
頭では
「本人の問題だ」とわかっていても、
親の心はそう簡単には割り切れません。
将来はどうなるのか。
このままで大丈夫なのか。
自分の育て方が間違っていたのではないか。
そんな思いが、
ぐるぐると胸の中を巡っている方も
多いのではないでしょうか。
ここで大切になるのが、
距離感という「そっとしておく思いやり」です。
ゴチャゴチャ言わない。
正論で追い詰めない。
「いつまでそうしているの」と責めない。
でも、無関心ではありません。
見捨てているわけでも、
放り出しているわけでもない。
「あなたの存在そのものを否定していない」
その安心感が、
何よりも子どもの心を支えます。
成人した子どもが家にいる状態は、
親にとって長く、先の見えない時間です。
だからこそ、
親の心が先に疲れてしまうこともあります。
ここで忘れないでほしいのは、
親が壊れてしまっては、
誰も支えられないということ。
親が自分の人生を持ち、
自分の時間を大切にし、
子ども以外の世界を生きていること。
それが結果的に、
子どもに「外の世界は怖くない」という
無言のメッセージになります。
もし今、
成人した子どもとの距離感に悩み、
どう関わればいいのかわからなくなっていたら。
それは、あなたが
逃げずに、見捨てずに、
ここまで一緒に耐えてきた証です。
正解は一つではありません。
状況も、親子の関係も、
一人ひとり違います。
ひとりで抱え込まず、
一度、心の整理にいらしてください。
あなたの立場や想いを丁寧に伺いながら、
今の状況に合った関わり方を
一緒に探していきます。
