「剛×剛」か「剛×柔」か?

いつものお店で、準備が整うのを待っていました。

すると突然、怒った様子の女性がやって来て、店主と揉め始めました。
どうやらその女性は、ビルオーナーの奥様らしい。

店のドアのすぐ前でバトルが繰り広げられているので、内容はほぼ筒抜け。
暇な私は、ついついじっくり話に聞き入ってしまいました。
(あ〜、人間観察大好きな血が騒ぐ〜!)

話を聞いていると、最初から喧嘩腰のビルオーナーの奥様にも問題はある。
一方で、怒りの発端となる誤解を招いた店主にも、多少の落ち度はある。

私からすれば、どっちもどっち。

そして、お互いがカッカしているものだから、火に油。
共に炎上するのでございます。

「私ならどうするかなぁ?」
そんなことを考えながら、ことの顛末を見守っていました。

そして最後は、
「出ていってもらいますよ!!」
「おう!上等じゃ!!」
そんな捨て台詞で、バトル終了。

いやいやいや。
ビルオーナーの奥様!。 そんな簡単に「出ていって!」とはできませんよ。(笑)
そして店主さん。 最初から同じ温度でカッカして受けて立たなくてもよろしい。
まずは相手の話を聞いて、
「何に怒っているのか」
「どこで認識が食い違っているのか」 1つひとつ整理していけばいい。

今回の二人は、まさに
「剛 × 剛」
だったのです。
硬いものと硬いものが、真正面からぶつかれば、そりゃあ激しい音がします。
では、
「剛 × 柔」
だったらどうでしょう。

相手が熱くなっている時ほど、自分は冷ましておく。
相手が硬くなっている時ほど、こちらは柔らかくかわす。
これだけでも、喧嘩はずいぶん避けられるものです。

私なら、まず相手が言いたいことを、必要ならメモを取りながら最後まで言ってもらいます。
そして相手が言い切ったところで、
「では、1つずつ確認していきましょう」
と、話を整理する。
こちらの事情を説明するのは、それからでも遅くありません。

とにかく、熱くなったほうが負け。
硬くなったほうが負けです。

柳に枝折れなし。

強い風が吹いた時、 大木はその力を真正面から受けます。
けれど柳は、しなやかに風を受け流す。
時に柳は、大木より強いのです。

ふ〜んわり。
のらりくらり。

相手の力をまともに受けずにかわしながら、 その間に、こちらは最強の一手を考える。

これもまた、人生をうまく渡っていくための一つの知恵ではないでしょうか。
「金持ち喧嘩せず」
とは、よう言うたもんですなぁ。