年を取るっていうことは

アンチエイジングが盛んな昨今、皆さん昔より断然若いですね。
メイクに、ヘアカラー、ボトックスに、ジム。
若さを保つための方法は、たくさんあります。
では、外側は若々しく保てても、内側はどうなのでしょう。
内側といっても、内臓ではありません(笑)。
精神面のお話です。
私は仕事柄もあるのか、人を観察するのが好きです。
若い頃から知っていて、現在それなりのお年になった方を見ていると、年齢とともに強くなってくることがあるなぁ、と感じます。
たとえば、
①自分の話が止まらない
②相手の都合を考えず、急に相談の電話をかけてくる
③気が短くなる
④感情のコントロールが利きにくくなる
⑤物事を短絡的に考えるようになる
もちろん、誰もがそうなるわけではありません。
ただ、「昔はこんな感じじゃなかったのになぁ」と思うことが、時々あります。
でも、これって人間、一度経験したことがありますよね?
そう。
子供時代です。
子供は待つことが苦手です。
「今、聞いてほしい」
「今、やってほしい」
「自分はこうしたい」
感情が先に出て、相手の事情まで考える余裕がありません。
昔は認知症の人を「二度童(にどわらし)」などと表現することがありましたが、言い得て妙だなぁと思います。
人間は年齢を重ねると、少しずつ子供のような部分が顔を出してくるのかもしれません。
何をするにも待てなくなる。
抑えが利きにくくなる。
自分の気持ちを優先してしまう。
年齢を重ねて家族との関係が難しくなる理由のひとつには、こういうこともあるのかもしれません。
そして、これは決して他人事ではありません。
私も含めて、です(笑)。
「自分だけは大丈夫」と思っている人ほど、案外危ないのかもしれません。
自分自身の変化というのは、自分ではなかなか気づきにくいものです。
主人も最近、私には優しいのですが、
「感情、抑えられへん時あるんよな」
などと言うことがあります。
「おいおい!」
と思います(笑)。
でも、きっと私自身にも、自分では気づいていない変化があるのでしょう。
だからこそ、
「待てなくなっていないか」
「自分の話ばかりしていないか」
「相手の都合を考えているか」
「感情のままに言葉を発していないか」
時々、自分自身を振り返ることが必要なのだと思います。
外見のアンチエイジングも大切ですが、心にもアンチエイジングが必要なのかもしれませんね。
生きるというのは、未経験の出来事に次々遭遇するだけでも大変なのに、変化していく自分自身とも付き合っていかなければならない。
なかなかハードです(笑)。
だから、その都度、自分の心を映す鏡を持っていたいものです。
その鏡に映る姿が美しければ、それで良し。
年を取ることは止められません。
でも、どんなふうに年を取るかは、少しだけ自分で選べるのかもしれません。