チャンスは前髪しかないという真理

最近、あるショート動画を見て、思わず心が躍りました。
三つに仕切られたフライパン。


しかも、だし巻き卵まで同時に焼ける構造です。
これまでも仕切り付きのフライパンは存在していましたが、
ここまで実用性を高めたものは、私の中では初めてでした。

卵焼き専用のフライパンは形状が特殊で、収納に困ることがあります。
その不便さを解消しながら、同時調理まで可能にする発想。

こういう商品に触れるたび、ふと思うのです。
「自分も、どこかで似たことを考えていた気がする」と。

しかし、その“思いつき”を現実に変える人と、
頭の中で終わらせる人との差は明確です。
それは、能力の差ではありません。
行動に移す速さの差です。
商売においても、人生においても、
この一点が結果を分けるのだと思います。

気づいた瞬間に動く人と、
「もう少し考えてから」と一度寝かせる人。
このわずかな差が、やがて大きな隔たりになります。

昔から言われる話に、こんなものがあります。
「チャンスの神様は前髪しかない」


つまり、目の前に現れた瞬間に掴まなければ、
後ろからはもう掴めないということです。

そして厄介なことに、
チャンスは“準備が整った時”に来るとは限りません。
むしろ、
まだ自信がない。
まだ足りない気がする。
そう思っている時ほど、突然現れるものです。

たとえば、女優のSさんが降板した大河ドラマに、
急遽代役として抜擢された女優Kさんがおられました。
時間的な余裕もなく、
決して万全な状態とは言えなかったと思います。
それでも、その機会を引き受けたことで、
結果として確固たる地位を築くに至りました。

重要なのは、“完璧な準備”ではありません。
機会に対して、踏み出せるかどうかです。

人はよく、「まだ出来ない」と言います。
しかし本質的には、
出来るかどうかではなく、
「出来る前提で話が来ている」
という視点が抜けているだけなのかもしれません。

機会とは、選ばれた人のもとにしか訪れません。
だからこそ、恐れながらでも乗る価値があります。

走り出してしまえば、
足りない部分は後から補えます。
むしろ、走りながらでなければ見えない景色もあります。

私自身、目の前に来たものは、
基本的に一度受けてみるようにしています。

完璧でなくてもいい。
整っていなくてもいい。
それでも、掴むのです。

なぜなら、
機会は人生を前に進めるために現れるものだからです。

神様は、意地悪でチャンスを与えるのではありません。

より良くなるための導線として、それを置いているのだと思います。
だからこそ、
来た波には乗る。
それが結果として、
自分の未来を形作っていくのだと思います。